多くの女性を悩ませる、体の冷え。
「なんだか仕事や家事に集中できない・・・」、「体調が良くない・・・」など、体が冷えることで心身の不調を感じた経験がある方もいるでしょう。
冷えは暖かい夏でも感じやすく、オールシーズン対策が必要です。
冷え対策の基本を知り、ぽかぽか温かい体で健康的な毎日を過ごしましょう!
Contents
体の冷えを引き起こす原因
冬の寒さだけでなく、体の冷えの原因は何気ない日常生活の中にあります。
次のような生活が習慣化している方は要注意です。
●運動をあまりしない
筋肉を動かさないと血行不良になり、冷えの原因に。
●偏った食生活をしている
栄養を熱に変える働きをするビタミンやミネラルが不足してしまいます。
●オフィス・自宅の冷房が効きすぎている
自律神経の働きが乱れて、体温調節がうまくできなくなります。
●ストレスを感じている
女性ホルモンのバランスが乱れて、血行不良を引き起こします。
女性はとくにこれらが習慣になっているという方が多く、体が冷えやすい状態にさらされています。
冷えによる慢性的な体の血行不良が続くと冷え性になり、常に体の冷えを感じるようになります。冷え性になると、肌荒れやじんましんを発症するなど肌へのダメージを引き起こしたり、便秘や下痢、腰痛、頭痛などの症状がひどくなったりするリスクが高まります。
健康的な体を維持するためにも、体を冷えからしっかり守る必要があるのです。
冷え対策のための3つの基本
体を冷えから守るためには、意識的に生活リズムをつくることが大切。
基本となるのは、衣(着るもの)、食(食事)、動(運動)の3つです。
衣(着るもの)
肌に直接触れる衣類は、体を冷えから守るため重要です。冷えを感じる人はとくに足先の温度が低く血行が悪い傾向があり、足を中心とした下半身を温める服装をすることが大切です。
ただし、全身をセーターなどの厚手の衣類でそろえてしまうと、体温調節ができなくなってしまいます。衣類を選ぶ際は「上半身は重ね着で体温を調節できる服装、下半身は暖かい服装」を心がけましょう。
食(食事)
冷えから体を守るためには、体を冷やしてしまう食事は避け、できるだけ体を温める食事を心がけることが大切です。
とくに、冬が旬で寒い地域でとれる食材は体を温める効果が高く、夏が旬で暖かい地域でとれる食材は体を冷やしてしまうものが多い傾向があります。
●体を温める食材
かぼちゃ、しょうが、れんこん、にんじん、ごぼう、鮭、鰹、黒豆、みそ、など
●体を冷やす食材
レタス、きゅうり、トマト、オレンジ、牛乳、バター、豆腐、緑茶、など
体を冷やす食材も、調理方法を工夫することで体を温めることは可能です。茹でる・蒸す・焼くなどの加熱調理をしたり、体を温める食材と一緒に調理をすることで体を冷えから守ることができます。
動(運動)
運動を習慣化することで筋肉の動きが活発になり、血行促進につながります。体全体を温めるためには全身運動をすることが理想ですが、仕事やプライベートで日々忙しい女性たちにとっては難しい場合もあるでしょう。
そこでおすすめなのが、座りながらでもできるエクササイズです。
1.椅子に座った状態で片足をあげ、床と並行にまっすぐ伸ばします。
2.つま先を手前に引いてかかとを突き出すようにします。
3.ふくらはぎの筋肉が伸びた状態で15秒間静止します。
4.つま先を逆に遠くへ伸ばして、そのまま15秒間静止します。
5.この動作を交互に繰り返します。
仕事の合間などに簡単にできるため、ぜひ実践してみてください。
体の冷えには入浴を!
冬場や体が冷えてしまった日は、しっかりと湯船に浸かって心身共に温まるようにしましょう。
入浴によって血行が促されると、健康と美容の両面で大きなメリットがあります。
次の3つの入浴のポイントを押さえて、キレイで健やかな体を手に入れましょう。
お湯の温度は38℃前後に
体内の血行を良くするのに最も適した温度といわれています。バスルームが暖まりやすい夏場はやや低めに、逆に冬場はやや高めに設定するなど、季節によって温度調節をするようにしましょう。
入浴時間は20分前後を目安に
手足の先までしっかりと温まるために、入浴は20分前後を目安にしましょう。じんわりと額に汗をかいたら、血流が良くなっている証です。入浴終了のタイミングと捉えましょう。
まずは半身浴からスタート!
半身浴は肺や心臓への水圧による負荷が少ないため、心肺への負担を軽減することができます。みぞおちのあたりまでつかる半身浴で、しっかりと全身の血行を促しましょう。
【シーン別】体の冷えにおすすめの対策グッズ
体の冷えを感じる女性は多く、みなさんもさまざまな冷え対策を講じているでしょう。
昨今は冷えに悩む方のニーズに応えるため、数多くの冷え対策グッズが登場しています。
シーン別でぜひおすすめしたい冷え予防グッズをご紹介します。
職場編
✓ブランケット・・・デザイン性、素材にこだわったものから電気ブランケットまで、一人ひとりのニーズに合わせたものが数多くあります。
✓くつ下・・・長時間のオフィスワークの場合は、もこもこソックスを履いたり、靴下を重ねて履くなどしましょう。
✓レッグウォーマー・・・足首や膝まわり専用のものなど、用途によってさまざまなタイプがあります。
自宅編
✓一人用ホットカーペット・・・床やテーブルの下に敷くことで、足元の寒さを軽減することができます。
✓ルームスリッパ・・・吸湿性、保温性をもった機能性の高いものや、洗えるもの、隙間風が入らないようにしっかり密着するものなど、さまざまな種類のものがあります。
✓着る毛布・・・おすすめは吸湿発熱素材のものです。快適な着心地の中で暖かさを感じることができます。全身をすっぽりとつつみこみ、1枚着るだけで全身を温めることが可能です。
お出かけ編
✓ぬるホッカイロ・・・ボディ用の温感クリームです。貼るタイプ、携帯用タイプとは違い、誰にも気づかれずに寒さ対策ができます。
✓スマホ手袋・・・冬場はとくに手先が冷えやすいため、手袋はマストアイテムです。スマホ対応で可愛いデザインのものも数多く販売されています。
✓くつ下・靴用カイロ・・・足先は冷えやすく、寒さ対策が行き届きにくい場所です。専用カイロでしっかり冷え対策をしましょう。
まとめ
冷え対策は年間とおして必要なものです。暑い夏だからといって体は冷えないということはありません。常に冷えから体を守ることが大切です。女性はとくに冷え性に悩む方が多く、体の不調を感じている人もいるでしょう。
日々の生活に少しの工夫を加えるだけで、体はポカポカと温まります。常に冷え対策は万全に、健康的な毎日を楽しみましょう!