目元や口元などにできやすい、乾燥小じわ。
乾燥小じわは若い世代にも起こりうる肌トラブルで、一気に老けた印象を与えます。
メイクがヨレる原因にもなり、悪いことばかり…。
今回は、そんな乾燥小じわを目立たなくするための目元ケアの方法やおすすめのクリームなどをご紹介していきます。
Contents
乾燥小じわ発生の原因とは?
”しわ”というと年齢とともに目立つものと思われがちですが、若い方でも引き起こされる肌悩みです。
乾燥小じわはまさに若い世代の方にも多くみられ、年齢+αで老けた印象を与えてしまいます。
乾燥小じわ発生のメカニズム
そもそも、しわには乾燥小じわの他にも「表情じわ」「真皮じわ」などのさまざまな種類があります。それぞれしわができる原因や特徴は異なり、効果的なケア方法も違います。
乾燥小じわは、別名「ちりめんじわ」とも呼ばれ、目尻・目元の薄い皮膚に小さく刻まれたしわのことをいいます。
人間の肌の構造の中の一番外側の部分、「表皮」でできるしわがこの乾燥小じわです。表皮は4層になっており、1番外側の角質層にある肌の潤い成分や水分が蒸発して肌が乾燥すると、肌に隙間ができて小じわになります。小じわができると肌のキメが乱れ、肌がハリ・ツヤを失ってしまいます。
乾燥小じわは薄いしわであり、正しいケアをすれば目立たなくすることができます。しかし、ケアせずにそのまま放置すると、しわが元に戻りにくくなり、やがて深いしわになって癖づいてしまいます。
乾燥小じわの原因
乾燥小じわを引き起こす原因は、主に次の3つです。
間違ったスキンケア
スキンケア方法が間違っていると、肌のバリア機能を弱めてしまいます。
たとえば、「洗顔やクレンジングを何度も行う」「顔をごしごし強くこする」「熱いお湯で長風呂をする」「ケアのしすぎ」などです。
これらの刺激は肌へ大きなダメージを与え、肌に必要な皮脂まで落として肌の乾燥状態を招きます。
紫外線
肌老化の80%は紫外線が原因といわれるほど、紫外線は肌への影響が大きいものです。しわはもちろん、たるみやシミの原因にもなるため、肌老化から肌を守るためには紫外線対策が欠かせません。
「紫外線対策は日差しが強い夏だけ」、「面倒だから塗りなおさない」など紫外線に対する意識が低いと、紫外線によるダメージを肌が蓄積して乾燥小じわを発生させてしまいます。
生活習慣の乱れ
栄養バランの偏った食事、運動・睡眠不足など、生活習慣の乱れがストレスとなって、肌環境が悪くなります。
なかでもとくに、喫煙習慣がある方は要注意です。肌の潤い維持に重要な役割を果たすビタミンCはタバコによって壊されるため、シミができやすくなります。
乾燥小じわへの正しいケア方法
乾燥小じわが気になる方は、肌に潤いをプラスしながらそれを維持するのがケアのポイント。
肌に強い刺激を与えない、正しい手順・習慣を身に付けましょう。
正しいスキンケアのポイント
まずは、肌に直接アプローチするスキンケア編。
正しいケアのポイントは3つです。
正しいスキンケアの手順でお手入れ
肌を乾燥させないためには、水分と油分をうまく肌に取り込むことが大切です。
水分の多いもの(化粧水など)→油分の多いもの(乳液やクリーム)の順でケアしましょう。
①クレンジング
クレンジングは肌へのダメージが大きいため、30秒ほどで手早く済ませましょう。
②洗顔
手でしっかりと泡立ててから泡で顔を洗い、32℃前後のぬるま湯ですすぎましょう。
③化粧水・美容液
洗顔後は乾燥しやすいため、すぐにつけて優しくなじませましょう。
④乳液・クリーム
優しくなじませ、乾燥しやすい目元・口元などは重ねづけをしましょう。
ポイントメイクリムーバーを活用
目元などはメイクが落ちにくいため、落とすときにゴシゴシ洗いがち。それが肌へのダメージとなって、乾燥小じわの原因になることが…。
そこで、ポイントメイクリムーバーを使って、目元などのメイクが落ちにくい場所を先に落としておくのがおすすめです。クレンジング剤を肌に乗せる時間を短くすることができ、肌への負担も少なく済みます。綿棒やコットンなどを使用して、優しく落としましょう。
紫外線対策を徹底
紫外線は年間を通して降り注いでいるものです。夏はもちろん、年間を通して日焼け止めを塗って肌をダメージから守る必要があります。日常生活を送る分には、SPF30、PA+++のもので問題ありません。
しかし、日焼け止めは一度塗っただけで紫外線をブロックできるものではなく、時間とともに紫外線の防御効果が薄れていきます。2~3時間を目安にこまめに塗りなおすように心がけましょう。
正しい生活習慣のポイント
次は、体の内側から肌の健康を守る生活編。
正しい生活のポイントは3つです。
睡眠
睡眠は健康的な肌づくりに欠かせないものです。睡眠時間は6~8時間は確保しましょう。
また、量はもちろん、質を意識した睡眠をとるように意識することが大切です。入眠前にアロマオイルでリラックスしたり、軽くストレッチやヨガをするなど、眠りにつきやすいような環境をつくりましょう。
逆に、寝る直前にスマホをいじる、カフェインを摂取するなど脳を活性化させる習慣はやめましょう。
運動
運動不足によって筋肉が衰えると、全身の血液循環が悪くなります。肌のターンオーバーが乱れて、古い角質が蓄積。肌の乾燥や肌トラブルを引き起こすきっかけになります。
正常なターンオーバーを促すために、水泳やウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動を生活の中に取り入れましょう。
忙しくてこうした運動を毎日行うのが難しいという方は、通勤時に1駅分歩く、エレベーターではなく階段を使うなど、日々の生活サイクルの中にちょっとした運動を取り入れましょう。小さな積み重ねが乾燥小じわ対策につながります。
食事
肌の潤いを維持するための栄養素は、食事から多く摂ることができます。
肌の乾燥を防ぐためには、肌のターンオーバーを活発にすることが大切です。そのためには、肌の再生を促す=新しい細胞を作り出す栄養素が必要です。
次のような栄養素を積極的に摂取するようにしましょう。
●たんぱく質
細胞の原料になる栄養素です。肉・魚・大豆などに多く含まれます。
●ビタミンA
皮膚や粘膜を正常な状態に保つ役割を果たす栄養素です。緑黄色野菜、うなぎ、レバーなどに多く含まれます。
●必須脂肪酸(オメガ3系、オメガ6系)
肌細胞の細胞膜を作る栄養素です。オメガ3系はサバ、イワシなどに、オメガ6系は大豆油やコーン油に多く含まれています。
●ビタミンB2、B6
肌の再生を促進し、細胞の原料となるアミノ酸の吸収をサポートする栄養素です。ビタミンB2は納豆、豚肉、牛レバーに、ビタミンB6は鳥レバー、マグロ、にんにくに多く含まれます。
乾燥小じわにおすすめのクリーム
乾燥小じわにおすすめのアイテムを選ぶときは、乾燥肌に潤いを与える「高保湿成分」が配合されているかをチェックするのがポイントです。
おすすめは、「セラミド」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」など。これらの成分はもともと人体に存在する成分なので肌馴染みがよく、保湿効果が高いといわれています。
また、「ナイアシン」「レチノール」などのエイジングケアに効果的な成分が入ったアイテムもおすすめです。
おすすめの乾燥小じわ対策クリーム3選
★ORBIS エンリッチクリーム
エイジングケア用の保湿クリームです。
ローヤルゼリーエキス、浸透型コラーゲン、エラスチンの3大保湿成分が配合されており、潤い肌の維持をサポート。セラミド配合で肌に良くなじみ、柔らかな肌へと導きます。
★ELIXIR エンリッチドリンクルクリームS
日本で初めて、薬用有効成分純粋レチノール配合による「しわを改善する」という新効能の認定を受けたクリームです。
純粋レチノールによって、表皮のヒアルロン酸の産出を促し、角層の水分量を増加させます。年齢とともに硬くなる肌を柔らかくし、しわ改善をサポートします。
★POLA リンクルショット メディカルセラム
ポーラ独自の成分、ニールワンが真皮成分の分解と生成のバランスを整えてくれます。
肌が本来持つ力をうまく活用しながらしわ改善を促し、目立つしわをつくりだす真皮に効果的に働きかけます。
まとめ
乾燥小じわは、年齢問わず起こりうる肌トラブルです。自分にはまだ早いとケアを怠っていると、気づくとし目元や口元のしわが深くなっているなんてことも…。
美しい肌を保つためには、肌悩みが起こる前から徹底したスキンケアをすることがなによりも大切です。
乾燥小じわであれば、日々のケア次第で目立たなくすることができます。
毎日のスキンケアを今一度見直すきっかけにしてみてください。