冬の時期に着る定番のファッションと言えばニットではないでしょうか。温かくて、おしゃれで冬には欠かせない存在です。しかし、ニットを着るときに感じる、チクチクが気になるかたもいると思います。チクチクのお悩みを解決するために、今回はニットのチクチク対策をご紹介します。
Contents
なんでニットはチクチクするの?
ニットを着たときに感じるチクチクはそもそも何が原因なのでしょうか。ニットそのものだけでなく、実はお肌の状態も関係しています。まずは、チクチクを感じる原因をご説明します。
ウール素材
ウール素材は羊の毛が原料でつくられています。ウールの繊維の太さは品質によって異なりますが、だいだい16ミクロン~40ミクロンです。一般的に30ミクロンの繊維が5%以上入っていると、繊維が肌に触れる部分が大きく摩擦が起こり、チクチクと肌を刺激すると言われています。そのため、ウール素材はチクチクを感じやすいのです。
お肌の乾燥
ニットのチクチクはニットだけが原因なのではなく、お肌の乾燥も関係しています。肌が乾燥しているとニットとの摩擦が起こりやすく、乾燥で敏感になっているお肌は刺激を受け、チクチクを感じやすいのです。そのため、日頃から身体の保湿を心掛けることが必要です。
汗による刺激
ニットの通気性が悪いと中に汗がこもり、お肌を敏感な状態にします。特に混合ウールやタイトなニットは通気性が乏しいので汗をため込みやすく、チクチクと痒みを感じるお肌環境をつくってしまいます。
ニットのチクチク対策はこれ!
ニットのチクチクは自分で対策をすることができますよ。チクチクで悩まされていたお気に入りニットも、チクチク対策ポイントをおさえれば気持ちよく着ることができます。
柔軟剤を使う
柔軟剤を使用することで、ニットをふんわりと柔らかくすることができます。ニットが柔らかいと着たときにお肌との摩擦が軽減され、チクチクだけでなく静電気の発生も防止することが可能です。中には洗濯ができないニットもありますので、洗濯をする際には必ず洗濯表示を確認しましょう。
インナーを着る
ニットと肌の摩擦はチクチクの原因なので、ニットを着るときには長袖のインナーを着ることもポイントです。タートルネックのニットを着るときは、特に首もとがチクチクを感じやすいと思います。ですので、インナーもタートルネックのものを選ぶと良いでしょう。綿素材などの通気性が良いものをえらぶことで、汗ムレも防止できますので、インナーの素材も確認して着用しましょう。
乾燥肌対策をする
お肌が乾燥していると、少しの刺激でかゆみを感じやすくなり、いつもよりもチクチク感が増します。お肌の乾燥は日々のケアが重要ですので、お風呂上がりにボディークリームを塗るなどして、身体の保湿をおこないましょう。ニットを着る前に、チクチクを感じやすい部分だけクリームを塗る保湿対策もおすすめです。
チクチクしないニットの選び方
これからニットを新しく購入されるかたの中で、チクチクが心配だというかたは素材選びにもこだわりましょう。ニットの中には、チクチクしにくい素材がありますので購入する際にはチエックしましょう。
カシミヤニット
カシミヤ素材は山羊の毛が原料です。とても繊維が細かく、手触りがとても柔らかいことが特徴。軽くて暖かいので着心地抜群ですし、チクチク感は感じにくいです。ただし、値段が高く、お手入れに気を使わなければならないのがデメリットです。高品質なカシミヤセーターですので、特別な日のために1枚もっておいて、長く愛用するのも良いのではないのでしょうか。
アクリルニット
化学繊維のアクリルニットもチクチクしにくい素材です。カシミヤニットと比べると丈夫ですので洗濯もしやすく、チクチク以外はほとんどウールニットに似た特徴をもっています。ただし、毛玉ができやすく静電気が起こりやすい点は注意が必要です。カシミヤニットに比べて高級感はありませんが、価格は安価なものが多く普段使いに適しているニットと言えます。
まとめ
毎年活躍するニットのチクチク問題は、様々な工夫で解決することができます。チクチクが嫌でタンスの中に眠ったままのニットがあったら、今回ご紹介した対策を試してみてください。今年の冬はニットのチクチク対策をして、ぜひ冬のおしゃれを楽しみましょう!