秋も深まり、全国的に紅葉シーズンを迎える季節がやってきます。
皆さん、紅葉狩りの計画はもう立てましたか?京都の紅葉は美しいと有名で、毎年全国からたくさんの観光客が訪れます。
今回は、知っていると紅葉狩りがもっと楽しくなる紅葉の仕組みと、京都の有名な紅葉狩りスポットをご紹介します。
なぜ色が変わるの?紅葉のしくみ
紅葉とは
秋が深まり、木の葉っぱが赤や黄色に色づくことを紅葉といいます。
木には一年中葉を茂らせている「常緑樹」と冬には葉を落とす「落葉樹」があり、秋に一斉に色づくのは「落葉樹」です。
紅葉のしくみ
もともと木の葉には緑色のクロロフィルと、クロロフィルの光合成をサポートする黄色のカロチノイドという色素が含まれています。
秋になって気温が下がってくると葉が光合成を停止し、光合成の役割を果たすクロロフィル(葉緑素)が減っていきます。
光合成ができない代わりにクロロフィルを分解し、葉の養分を木に回収するのです。
クロロフィルが分解されて緑色の色素が薄くなり、カロチノイドの黄色の色素がだんだん目立つようになります。
これが、葉が黄色に色づく過程です。
また、ここから、寒くなってくるとアントシアニンという色素が新しく作り出されることで葉は黄色から赤色に変化します。
徐々に気温が下がるよりも、最低気温が5度以下の日が続くなど一気に気温が下がる方が鮮やかに色づくといわれています。
また、アントシアニンは光が当たることで形成されるため、日当たりが良く適度に湿度がある場所であることもきれいに紅葉する条件です。
京都の紅葉は今年(2021年)のいつが見頃?
今年、京都の紅葉が見頃を迎える時期は11月中旬~11月下旬と予想されています。
11月の気温はほぼ平年並みで12月の気温は平年並または低くなる見込みです。
山の上などの標高が高い場所は紅葉が早まる傾向にあり、11月上旬あたりに見頃を迎えるでしょう。
京都の紅葉シーズンは1年で最も混雑する時期です。
各所周辺では渋滞が起こりやすいため、車やタクシーでの移動は避け、電車や徒歩での移動をおすすめします。
京都紅葉の有名スポット5選
・南禅寺
京都の人気観光エリア・岡崎にある南禅寺は、広々とした境内に重要文財がいくつも並ぶ格式高いお寺です。
南禅寺の三門は、歌舞伎の「絶景かな、絶景かな」と大見得を切るシーンで有名になっています。
三門を登ると、紅葉で色づいた南禅寺の周辺一帯を360度見渡すことができ、その眺めは壮観です。
・永観堂(禅林寺)
東山にある永観堂は正式名称を禅林寺といい、浄土宗西山禅林寺派の総本山の寺院です。
永観堂の紅葉は京都の名所の中でも特に人気があり、その美しさは古今和歌集にも詠まれるほどです
。永観堂といえば放生池が有名で、池を取り囲む紅葉と水面に映る逆さ紅葉と極楽橋が幻想的な世界へといざなってくれます。
・瑠璃光院
瑠璃光院は高野川の上流に位置する八瀬にあるお寺で、現在の建物は昭和初期に改修が行われた数寄屋造りです。
SNSがきっかけで人気に火がついた瑠璃光院ですが、窓一面に広がる紅葉と紅葉が机に反射する光景はとても神秘的で、「幻の紅葉」とも呼ばれています。
・貴船神社
京都市の北に位置し、京の奥座敷と呼ばれる貴船神社は、平安時代の歌人・和泉式部が恋の成就を願って参拝したと言われており、現在も縁結びの後利益があるパワースポットとしても有名です
。貴船神社は山の中にあり、市内より気温が低いため一足早く紅葉を見ることができます。
鳥居から本宮に続く参道に建つ灯篭と、それを覆うように赤く色づく紅葉が幻想的な雰囲気を醸し出しています。
・嵐山
京都市右京区にある嵐山は、四季折々の美しさを見せる京都屈指の観光地として知られ、一年中観光客が多く訪れます。
秋になると、山々が赤や黄色に鮮やかに色づき、思わず圧倒されるほどの絶景となります。
紅葉の名所が嵐山エリアに数多く点在しており、密を避けながら心行くまで紅葉狩りを堪能できるのも嬉しいポイントですね。
いかがでしたか?
京都は市内でも山に近い場所と市街地で紅葉時期が異なるので、比較的長い間紅葉を楽しむことができます。
神社やお寺がいくつか集まっているエリアもあるので、一日に複数のスポットを回るのもおすすめです。
場所によってはライトアップもあるので、事前にインターネットなどで調べておくとスムーズに観光できますよ。
歴史と伝統文化が色濃く残る京都の美しい紅葉を見に、是非足を運んでみてください。